「おおいたの転職なき移住 竹田市再訪ツアー」を開催しました

東京と大阪から来竹された3名の方々への「おかえりなさい!」の一声から始まった今回のプログラム。
皆さんと一緒にわたしたちも竹田を巡って魅力再発見な3日間を過ごさせていただきました!

おおいたの転職なき移住とは

大分県は「転職なき移住(地方創生テレワーク推進)」を促進するため、昨年度3月に12社・3団体とパートナーシップを結びました。これにより、地域資源や人材を活用し、企業と連携して地域課題の解決や新しい働き方・暮らし方の推進に取り組んでいきます。

竹田市では2024年2月13日~2月16日の4日間、テレワークの導入や地域課題の解決を目指す都市圏企業等を対象とする地域課題解決型のモニターツアーを実施しました。
参加された皆さんには、越境学習に取り組んでいただき「空き家、空き地の利活用について」のテーマのもと、竹田市へ向けた ❝日本一、高齢者がポジティブな街づくり政策提言❞ として「高齢者のリスキリングの場Senior University TAKETA(高齢者大学)」といった提案をいただいております。

今回は2月のモニターツアーに参加いただいた方々へ再度お声がけして、まちづくりたけた㈱が企画する『竹田市再訪ツアー』を11月25日~11月27日の3日間で開催しました。
プログラムは、2月につながりが出来た地域企業と参加企業との関係性を深めていくことを大きな目的として、竹田市をさらに楽しみつくしていただく内容となりました!

2024竹田市再訪ツアー

▷プログラム1日目

竹田市城下町交流プラザに集合し、
企業からの参加者と竹田市総合政策課の担当者も加わり、イントロダクションを行いました。
市担当者から再訪の感謝の言葉と共に、この機会と関わりを大切にしていきたいとの挨拶からはじまり、
前回の振り返りを含め、提案された「高齢者大学」構想へ繋がる事業の思案や、地域における課題、今回の越境学習テーマについて共有。今回は少人数での開催ということで、翌日からのスケジュールもそれぞれの行きたい先を盛込みながら、再訪ツアーの計画をメンバー全員で組み立てました。

夜は、城下町の中にある庄屋を会場に、今年度の受入自治体である豊後大野市の担当者にも参加いただき、賑やかな地域交流会の開催となりました。

▷プログラム2日目

おんせん県おおいたに来たらやっぱり温泉を!ということで、朝一番、くじゅう連山の麓にひっそりと佇む七里田温泉の高濃度の炭酸泉の秘湯「下ん湯(ラムネの湯)」へ向かいます。朝ごはん調達にと立寄った道の駅竹田で地域のプレイヤーと話が弾む場面も。
寒い日でしたが、低温の炭酸泉でもたくさんの気泡にゆったりと包まれ身体も心もぽっかぽかに。

温泉のつぎは、竹田の伝統工芸である姫だるまを復活し受け継いでいる後藤姫だるま工房を訪問。作業工程を見学させていただいたり、「水曜どうでしょう」のお話も盛り上がりました。
お昼ご飯は、くじゅう連山・阿蘇山・祖母山麗から湧き出る竹田湧水群のひとつ宇田川湧水(湧水量1日8000リットル!)の水汲み場の横にある竹田の中華そば こっとんの透き通る野菜だしの中華そばをご案内。こちらも地域の方々のたくさんの思いがひとつのカタチとなり続いている営みの一つ。商品の美味しさはもちろん、お店の成り立つストーリーにも感銘を受けたご様子でした。しっかり湧水も味わいましたが、次回はぜひ夏の河川プールも満喫していただきたいです!

午後は城下町へ。
城下町交流館「集」市立図書館のワーキングスペースを体験し、「図書館がとても快適◎」と伺いました!
越境学習として地域課題の解決提案では、今回のテーマに設定した「高齢者と若者が集える居場所」についても、皆さんの広い知見から新たな視点や気づきとなるアイデアを提案していただきました。引き続き多様な取り組みを進めていきたいと強く感じる時間となりました。

まち歩きでは、広瀬神社から武家屋敷通りなど名所を回り、竹田の麦焼酎・清明の豊後清明(萱島酒類)では蔵見学や試飲をさせていただきました。夜ごはんは、リクエストにお応えして2月に行った竹田ホルモンへ再訪です。

▷プログラム3日目

竹田ならではの朝ごはんを求めて、直入(なおいり)の水の駅おづる敷地内にある湧水茶屋へ。この日は湧き出る小津留湧水と県内・宇佐の大豆を使った出来立てのお豆腐をいただきました。
その後は各々の予定に合わせ、ワークタイムメンバーは竹田市直入支所図書スペースへご案内。こちらは支所の中にあり無料で使えて、個室型ブースもあります。

観光メンバーは、長湯温泉エリアを芹川に沿って1時間ほと散策。飲泉を飲み比べたり、多種多様な温泉施設を見て歩きました。
次回はぜひ自慢の日本一の炭酸泉にゆったりと浸かってくださいね♨
再訪ツアーは午前中で幕を閉じ、参加者の皆さんはそれぞれバスやJRで、大分空港や熊本空港へ向かわれました。
参加された皆さん、素晴らしい時間をありがとうございました!

3日間の再訪ツアーを通して、竹田の場所も人も食も自然もとても魅力が溢れていることの再確認の連続でした。

企業とまちづくり会社が育む「関係人口」の未来

地域の持続可能な暮らしを目指す上で、企業と地域が連携して「関係人口」を増やす取り組みは、ますます重要になっています。関係人口とは、単なる移住や定住にとどまらず、地域と多様な形で関わりを持ち、地域を支え、新たな可能性を引き出すことができます。

企業は、地方との連携を通じて地域資源や地元企業とのコラボレーションにより、地域の特産品を活用した新商品開発や観光資源を活かした新たなサービス提供がうまれる可能性や、地方での拠点設置やリモートワークの推進により、多様なバックグラウンドを持つ人材の確保が進み、新たな視点を得る可能性もあります。
また、CSR(企業の社会的責任)やSDGs(持続可能な開発目標)に貢献するプロジェクトへの参画を通じて、企業ブランドを強化し、持続可能な成長を実現できます。

まちづくり会社は、地域と企業をつなぎ、地域の課題やニーズと企業のリソースを結びつけ、空き店舗活用や地域ブランド化といった支援の役割を担います。
企業とまちづくり会社が共に取り組むことで、地域は単なる「住む場所」や「働く場所」ではなく、新しい価値を生み出す場となります。例えば、都市部に拠点を持つ企業が地方にサテライトオフィスを設置し、まちづくり会社が地域住民との交流をサポートすることで、地域に「人」と「知」の流れが生まれます。この流れは、地域課題の解決や地方創生だけでなく、企業の成長にも寄与します。

企業とまちづくり会社が協力して築く「関係人口」は、地域と企業が共に成長する基盤となります。
地域の方々と多様に交わり合いながら、地域に根差した新しい働き方や生き方を探り、豊かな暮らしを地域で続けていく歩みを進めていきたいと思っています。

おんせん県おおいたの転職なき移住情報サイト