築110年古民家、床剥ぎから始まる再生への第一歩 👣
2026年2月23日、大分県竹田市にある築110年以上の古民家にて、床剥ぎワークショップを開催しました。
本取り組みは、まちづくりたけた株式会社と、不動産会社 株式会社AlbaLink(アルバリンク:東京都)の連携のもと、建築会社、大学生(千葉や大分)、地域関係者が協働して進める空き家再生プロジェクトの一環です。
▶竹田市とアルバリンクは「空き家ゼロ」を目指し、R6年10月1日に「空き家等利活用に関する連携協定」を締結しています。
■ 空き家の問題
全国の空き家は約900万戸にのぼると言われています。
その中でも、竹田市の空き家率は約30%、3軒に1軒という高い水準にあります。
空き家の増加は、地域にさまざまな影響を及ぼしています。
適切に管理されない空き家は、老朽化による倒壊リスクや景観の悪化、防犯・防災面での不安を生み出します。また、住民の減少や地域コミュニティの弱体化にもつながりかねません。
一方で、所有者の事情や残置物の整理、改修費用の負担などから、活用や処分が進まないケースも多く、「売れない・貸せない・壊せない」状態に陥ることが少なくありません。
空き家問題は、個人の問題にとどまらず、地域全体で向き合うべき課題となっています。
今回対象となった物件は、5メートルを超える石垣の上に建つ築110年以上の古民家。
重機が入らず、簡単に解体も改修もできない、いわば再生の難易度が高い“訳あり”物件です。
私たちは、さまざまな可能性を求めて、建物を「壊す」ではなく「活かす」道を模索しています。

■ なぜ、産学連携に取り組むのか
空き家問題は、ひとつの立場だけで解決できるものではありません。
所有者の事情、立地条件、改修費用、地域のニーズ、将来的な使い道――さまざまな要素が複雑に絡み合っています。
- 地域の実情を知るまちづくり会社
- 建物の構造を熟知する建築会社
- 市場や流通の視点を持つ不動産会社
- 柔軟な発想と未来を担う力を持つ大学生
それぞれの視点・知見が重なって、はじめて可能性が広がります。
それは再生計画の精度を高めるだけでなく、若い世代が地域課題に本気で向き合う経験にもなります。
この経験と知見は、将来の地域づくりに活きていきます。
本プロジェクトでは、大学生も主体的に、この古民家の再生計画を立案中です。
そのため、図面や外観だけでは把握できない建物内部の状況を実際に確認し、「物件の解像度を上げる」ことが重要です。
現場に立つことで経験と知見を蓄積し、今後の地域再生に活かしていくことを目的としています。
専門家の指導のもと、畳や襖を撤去し、床板を外し、束石や土台、湿気の状況などを確認しました。
実際に手を動かし、木の状態を確かめ、土の匂いを感じる。薄暗かった室内に四方から日が差し込みました。
その体験は、単なる調査ではなく、建物への理解を深める大切なプロセスです。
再生が実現すれば、この古民家は単なる建物ではなくなります。
「地域景観を守る存在」・「交流や滞在の拠点」・「新たな人の流れを生む場」
空き家を“負の遺産”にするのではなく、地域の未来をつくる資源として活かしていきます。
都市部と地域の学生・関係者が、竹田の現場でともに汗を流す。
多様な世代が地域の現場に関わることは、「住む」だけでなく、「関わり続ける人」を増やすことは、新たな発想の導入につながる可能性を持っています。

■ 空き家・空き店舗の利活用へ
空き家への向き合い方には、さまざまな選択肢があります。
活かす、売る、貸す、そして状況に応じて手放すという判断も含め、それぞれの事情に合った方法を考えることが大切です。
無理に残すことが正解とは限りませんし、少しの工夫や整備によって、新たな役割を持てる建物もあります。
大切なのは、一人で抱え込まないことです。
所有者の思いや事情を尊重しながら、地域や専門家とともに最適な道を探っていく。
その積み重ねが、まちの安全やにぎわい、そして未来につながっていきます。
空き家・空き店舗は、課題であると同時に可能性でもあります。
どうぞお気軽にご相談ください。
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■ 竹田市の「空き家バンク」とは
竹田市の空き家バンクは、市内にある空き家の売却・賃貸を希望する所有者と、住まいや拠点を探している人をつなぐ制度です。
市が情報を集約し、物件情報を公開することで、
- 移住希望者の住まい探しを支援
- 空き家の流通促進
- 地域への定住促進
を目的としています。
「空き家を活用したい」という人と、「活用してほしい」という所有者を結びつける仕組みです。
■竹田市の 「空き家再生バンク」とは
一方、空き家再生バンクは、通常の流通が難しい空き家を対象とした制度です。
特に、
- 老朽化が進んでいる
- 残置物が多く、そのままではすぐに活用できない
- 修繕や整理が前提となる
といった理由から、一般的な売買・賃貸に出しにくい物件を、再生を前提に活用希望者へつなぐ仕組みです。
単なる物件紹介ではなく、
- 改修を前提としたマッチング
- 地域と連携した再生の検討
など、より一歩踏み込んだ活用を目指しています。空き家バンクには登録できない老朽化した空き家を再生させるため、新たな制度として竹田市空き家再生バンク制度をR6年10月より創設されています。

「竹田市空き家再生バンク」の概要はコチラ⇒空き家再生バンク制度




















































