竹田市では現在、DX(デジタルトランスフォーメーション)推進計画が策定され、デジタル共生社会の実現を目指すほか、IT系企業誘致を推進し、産業人材の育成・雇用創出の取り組が行われています。
今回は、急速に進化するAI(人工知能)技術の地域での活用を促し、若者が社会に出て生き抜く力を身に付けるため「竹田から輝く!未来人材創生塾」と題した講座が竹田高校で開催され、まちづくりたけた㈱もサポート企業として授業に参加させていただきました。
インターネットの学習システムを提供されているWHITE㈱の横山隆氏を講師にお招きし、竹田高校の全学年を対象にIT技術やリテラシーを学ぶ体験授業を10/21~22の2日間に渡り開催!
高校生たちは、「AIは、どんなことができるのか」といった基礎知識から、ワークタイムとして各学年はテーマ別に”ChatGPT”や”PerplexityAI”、”SlidesGPT”といったAIツールを使い実践的に以下の内容にチャレンジしました!
・1年生:「総合的な探究の時間」の補助・情報収集ツールとして生成AIを知る
・2年生:課題「竹田市のLINE登録はどうしたら増えるか?」生成AIで解決を図る
・3年生:進学・就職活動に役立つエントリーシートや自己PR資料を作成する
▽まずはAIと会話してみよう
スマートフォンのアプリを使ってAIとの会話を披露。抑揚もあり、気づかいや感情表現も豊かなAIのおしゃべりに会場には笑いも起こります。情報収集ツールとしてどう使うべきか、「みんながAIを使うときにはAIに個人情報は教えちゃダメだよ!」という基本から、「AIへの質問は何回も対話を重ね探求していくことで求めている正しい答えに近づいていく」といった質問テクニックの磨き方も教わりました。
▽AIとは?
「人工知能(AI)とは、人間が知能によって遂行している問題解決や意思決定といった能力をコンピューターをはじめとする機械を用いて模倣および再現するもの」ですが、簡単にいうと「パソコンで作った、人工の“脳みそ”」です!とわかりやすく仕組みをお伝えいただき身近に感じることができました。
▽ワークタイム 課題解決にいろいろなAIを使ってみよう
3年生は入学試験や就職活動での面接の場面を想定し、AIとの対話を行いました。感想では「大学の名前を入れたらリアルな質問をされて驚いた」「自分で面接相手の設定を厳しめになどと指定できるので、良い練習になる」「前提条件をしっかり設定したら莫大な情報が返ってきてビックリした」といった発見があったようです。
2年生では、課題に対するアイデア出しから発表資料作成までAIを使って行いました。限られた時間の中で駆け足の作業となりましたが、多くの生徒さんがはじめてのAIツールに触れる中でもバッチリと使いこなしていて、後ろで見守る大人の皆さんは感心しきりでした。
こうした活用例に触れることで、高校生たちはAIを「未来の技術」ではなく、「今、私たちの生活を豊かにする技術」として身近に感じてくれたようです。
▽伝えたいこと
AIは手軽に使えることがわかり、「これからが楽しみだ」という生徒さんもいる一方、さまざまな不安を感じる生徒さんもいます。
講師の横山さんも「自分が本当に伝えたいと思うことは自分の頭と言葉を使って、自分で作っている」とおっしゃっていました。
横山さんからはさいごに「“ITは手段の一つ”として“使うか、使わないかはあなた次第です”。ITとの上手な付き合いを目指してほしい」といった言葉が高校生たちに送られました。
地域の未来を創る若者たち 地域全体でAI活用を広げよう
AI活用の可能性は無限大です。この講座を通じて、高校生たちが将来、様々な場面でIT技術を活かした事業や活動を展開することで、地域の発展に貢献できるような未来を描いてほしいと願います。特に、地域の人材不足や少子高齢化といった課題に対しても、AIを活用した新しい解決策が期待されます。地元の課題をAIと共に解決していく、そんな未来を若者たちが切り開くことを支援したいと考えます。
まちづくりたけた株式会社は、これから地域全体で事業者や行政とも連携し、AI活用を広げるための取り組みを進めていきたいと思います。私たちと共に、地域の未来を形作っていきませんか?AIの技術を通じて、新しい地域の可能性を一緒に探りましょう!
竹田市 ホームページより開催報告